ヘミングウェイ 名言 再翻訳

ヘミングウェイの名言(名文)のなかで、私のお気に入りをいくつか紹介したい。意訳のまま広まっているものも結構あったので、未熟な英語力ではあるが、私なりに訳し直してみた。

What is moral is what you feel good after and what is immoral is what you feel bad after.

道徳とは後味の良いことで、不道徳は後味の悪いことだ。

*博愛とか平和とか言わないフィジカルさがヘミングウェイらしい。

You can’t get away from yourself by moving from one place to another.

場所を移してみたところで、自分自身から逃げることはできない。

*パリにいても、故郷にいても、フロリダにいても、キューバにいても、アフリカにいても虚無から逃げることなどできない。世界中を飛び回っていた男が言うのだから説得力が違う。

My aim is to put down on paper what I see and what I feel in the best and simplest way.

私の目標は、見たことや感じたことを的確に、できるだけ簡潔に紙に書き記すことだ。

*「二つの心臓の大きな川」などを読むと、言葉だけでなくしっかり実践しているのがわかる。

In order to write about life, first you must live it!

人生について書きたいなら、まず生きなくてはならない。

*自分が知らないことについては書かないというスタイルは、この精神に支えられていた。精力的に生きていればネタに困ることはない。この考えが、晩年に自らを苦しめることになったのかもしれない。

The writer’s job is not to judge, but to seek to understand.

 作家の仕事とは判断を下すことでなく、理解しようとすること。

*ヘミングウェイはマッチョな作家と誤解されているが、「これが俺の流儀だ!」とか「男はこう生きるべき!」などと一切言わなかった。ただただ、小説で扱う題材について精通しようと努めていた。

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