『シェイディー・ヒルの泥棒』 ジョン・チーヴァー
- 2023.05.09
チーヴァーは不思議な作家で、読み終えた後にすぐに読み直したくなる魅力がある。いくら読んでも疲れない。 訳者の村上春樹氏が巻末の柴田元幸氏との解説対談の […]
海外の短編をメインに小説の感想を気ままに書いています。趣味のチェスやアメフトの記事も時々。
チーヴァーは不思議な作家で、読み終えた後にすぐに読み直したくなる魅力がある。いくら読んでも疲れない。 訳者の村上春樹氏が巻末の柴田元幸氏との解説対談の […]
絵に描いたような幸せな家族に対して、あの幸せはきっと見せかけのもの。裏があるに決まっているさ。この先だって順風満帆に人生が運ぶはずはない。 この短編で […]
原題はThe Fourth Alarm。この短編が発表されたのは1970年、著者のチーヴァーは12年生まれなので60歳手前が執筆時期かと思われる。 訳 […]
名作映画のようなタイトルからロマンチックな物語を想像していたが、まったく違っていた。 両親は3年前に離婚し、それ以来、父とは一度も顔を合わせていない。 […]
「泳ぐ人」とは異なるムードの本格的で読み応えのある短編だ。 何事も悪い方に考える厭世主義の弟と、そんな弟のネガティブさにイライラを募らせる兄の心模様が […]
今年読んだ中ではトップ。続けて3回読めるくらいに魅力ある短編だ。 「泳ぐ人」(原題:The Swimmer)は、1964年に「ニューヨーカー」に掲載さ […]
ジョン・チーヴァーというと都会派作家のイメージが強く、そうした先入観もあってこれまではどこか距離を感じながら読んでいた。 短編集の紹介文などにも「郊外 […]