村上春樹とカングー

ENGINEという輸入車に特化したクルマ雑誌に村上春樹氏の記事が出ていたらしい。私は未読だが、ネットで拾った情報によると、村上氏はフランスの自動車メーカーであるルノーの「カングー」というクルマに乗っているらしい。(お茶目な名前だ)

カングーと聞いて、なんだか私はとてもHappyな気分になった。このクルマ、とにかく愛嬌があって魅力的だ。カラーも豊富で選ぶ楽しみがある。カスタマイズできるゆるさもあって、購入後は自分仕様にいじっていく楽しみもある。オーナーになるだけで幸せになれそうだ。

カングーといえば、毎年恒例のイベント「カングージャンボリー」が有名だ。外車の中で、このクルマほど根強いファンがいて、オーナー同士がファミリーのように連帯している例はあまりない気もする。(私が知らないだけで、シトロエンとかフィアットとかワーゲンでもあるのかな?) とにかく羨ましい。

村上春樹氏はおそらく年収数十億円は軽く稼いでいるであろう。でもフェラーリだ、マイバッハだ、と言わないところがいい。ブランドが大好きで、値段ばかりを気にしている成金趣味の著名人が多いなか、ブレることなく自分らしく生きることはそう簡単ではない気もする。(きっと本人は簡単だというだろうが) 周囲の目や誘惑に流されない意思の強さを持った人なのだと改めて思う。

欧州ではこうした荷物がたっぷり乗るクルマは人気があり、「ルドルパス」という一つのジャンルになっているようだ。カングーはその元祖であり、日本でも熱烈なファンをたくさん生んでいる。

私はスバル好きなので(多少無骨になったとしても安全なクルマを作ろうとする、そのスピリットが好き)、カングーに乗るわけにはいかないが、惹かれるものはある。乗りたければ乗ればいいだろ、という声が聞こえる。買うなら、小ぶりな旧型がいいかな。自分には似合わないかもしれないけど、いろいろ考えているだけでも心が躍る。

「カングーと一緒なら、どこだって楽しい」 良いキャッチコピーだと思う。

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