アメフトはとてもタクティカルなスポーツで、ワンプレー毎にコーチが選手に指示を送る。局面を見極め、相手チームの戦術を読み、次のプレーを瞬時に選択して無線などでそれを要の選手に伝える。選手たちはその指示を受け、事前に決められたアサインメント通りに動く。その時の直感でルートを変更したり、気に入らない奴にタックルしに行ったりは基本的にしない。
手堅く行くか、リスクを承知で攻めるか、パスか、ランか、フィールドゴールか。互いの戦力や残り時間や得点差を考慮し、瞬時に最善手を見つけてプレイコールしなければならない。判断ミスは勝敗を分ける。結果を出せなければコーチは解雇される。ネットのコメント欄はコーチへの非難で溢れかえる。他のスポーツと比べて戦術の持つ重要性が大きいのだ。
そんなNFLの試合を観戦していて、ふと「チェスに似ている」と感じた。「これはまるでチェスだ!」と。
確かによく似ているでしょ。
まあ、こういう表面的な類似性の話をしているわけではないのだが…
で、アメフトとチェスの類似性をちょっとググってみたところ
American Football Is Chess On A Playing Field.という言葉が出てきたではないか。
「アメフトはフィールド上のチェス」
私が最初に気づいたかのように興奮してしまったが、ただ無知なだけだった。お恥ずかしい。。。
しかも、この手のチェスセットもたくさん売られている。
さらに調べてみると、ダラス・カウボーイズの公式YouTubeチャンネルには、マイカ・パーソンズのChess & Footballという動画がアップされていた。
アリゾナ・カージナルスのワイドレシーバー ラリー・フィッツジェラルドはチェス・アンバサダーに就任していた。
クリーブランド・ブラウンズのアマリ・クーパーもchess.comで毎日のように対局しているではないか。
といった感じで、ロッカールームでの息抜きとして、あるいはプレイ向上のヒントを得るため、チェスはNFL選手の間でそれなりに盛り上がっているらしい、多分。。。