チェスで得た教訓。

チェスで得た教訓。

一日に2、3局ほどオンラインチェスを指す。chess.comとlichessという2つのサイトが有名だが、私はlichessを利用することが多い。サービスや機能はどちらもよく似ているが、chess.comはレベルが高く、レートがなかなか上がらない。初心者にやや厳しいという印象がある。デザイン的には骨太なchess.com、デリケートなlichessという感じで、個人的にはchess.comが好み。元々はchess.comで始めたので、いずれは戻りたいと思っている。

https://lichess.org/

スマートなデザインで、ユーザーに優しい感じ。ビギナーならlichessかな。

https://www.chess.com

アメリカンなポップさが魅力。レートはlichessに比べてかなり低く出る。

 

私の場合は、10分切れ負け(10+0)を指すことが多い。相手は世界中のチェスファンたちだ。チャット機能が付いているため、対局中や対局後に英語の一言コメントが届くことがよくある。

gg」(good gameの略 )や「nice move」(良い手だね)などが多いが、「looooool」 のようなネット用語になると意味がわからず戸惑ってしまう。ケンカ売られているのかなと心配になるが、大抵のプレーヤーはフレンドリーで、ゲームなんだから笑ってやろうよ、というゆとりが感じられる。

楽しかったよ、ごきげんよう」「ミス連発でゲームを壊して悪かったね」「クリミスしちゃったよ」「疲れるゲームだったね、もうクタクタさ」みたいなコメントが届き、穏やかな良い気分にさせてくれる。「日本文化に興味がある」「考え事したくて今さ湖に来てるんだ」なんてユニークなメッセージもあったりする。
さり気ない挨拶やコミュニケーションを苦手とする日本人は多いが、腐ったり、ムキになったりせず、和もうと働きかけるのは大切なことだとつくづく思う。

chess.com、lichessのいずれも、「AIも最善手を指してもらう機能(課金サービス)」などはなく、ソフト指しの疑いなくフェアに戦える。装飾やエフェクトも最小限で、駒を置いた時の「コツコツ」というリアルな音が心地好い。BGMもなく、静かで落ち着いたムードだ。

私は、lichessでレート1500台のビギナーだが、コツコツ続けて、ちょっとでも上がれば良いかと思っている。まあ、これで食べているわけではないので上がらなくても別にいい。一日2、3局で強くなれるとも思っていないし。

勝つ時は割と連勝し、負ける時は割と連敗する。これは、オンラインチェスを始めて気付いたことだ。レートが近い者同士がマッチングされるため、実力差はないはずだが、連勝か連敗かのどちらかになりやすい。原因は単純で、雑に指しているときは負けが続き、丁寧に指していると競り勝つことができる。

強引さや勢い任せでは勝てない。一局のチェスで、精神的に疲れていたり荒れていたりする自分に気付けたりする。

気持ちが安定していて粘り強い人が僅差で勝ちをものにする。これって大事な人生の教訓だと思う。ちょっとの辛抱、大抵の場合、それが明暗の分かれ目になる。