独断と偏見の作家紹介 オコナー編
フラナリー・オコナー 初回はヘミングウェイを取り上げたが、今回はフラナリー・オコナー。威張って言うことではないが、きちんとしたプロフィールや作品紹介を […]
短編小説の感想を気ままに書いています。
フラナリー・オコナー 初回はヘミングウェイを取り上げたが、今回はフラナリー・オコナー。威張って言うことではないが、きちんとしたプロフィールや作品紹介を […]
親の悪口、兄弟の悪口、近所の悪口。ノンストップで罵りまくる中年女性を主人公にした短編だ。 例えば、母親について・・・ 三十四歳のころの母 […]
「ゼラニウム」は、著者がアイオワ州立大学の大学院で修士論文として提出した作品だ。21歳でこれを書いたというのだから愕然としてしまう。黒人差別や親子間の […]
フラナリー・オコナーには「激烈」というイメージを抱いていたが、この「床屋」(原題:The Barber)は理屈抜きに面白く、ストーリー・テラーとしての […]
片腕のない男が耳の不自由な娘と結婚するものの、新婚旅行中に娘を置き去りにして・・・ あらすじを書いて、感想を述べても、何も意味がない気がしてきた。この […]
「随分と奔放に書くねぇ〜」というのが私の率直な感想だ。「庭の中で」に限らず他の作品でも、えっ?というような個性的な視座から、短編小説の暗黙のルールに縛 […]
よそ者が抱えるアウェイ感が胸に沁みる切ない話だ。インドのカルカッタに難民として流れ着き、貧しいアパートの階段掃除をする64歳の女性ブーリー・マー。住人 […]
細やかな女性の感性で書かれた上質な一篇だ。ジュンパ・ラヒリは、この短編で1999年にO・ヘンリー賞を受賞している。原題はInterpreter of […]
原題はThis Person、直訳すれば「この人」である。自分自身のことを三人称で客観的に語るスタイルの短編に思えたので、「この人」で良かった気がする […]
余計な前置きやダラダラした描写がなく、実に小気味好い。そして、何より面白い。 「わたしはドアにキスをする」(I kiss a door)を乱暴に要約す […]