再読宣言

再読宣言

解題と呼べるかは別として、約400の短編小説の感想をこれまでにアップしてきた。そもそもニッチなテーマなので閲覧数は増えないが、それでもいろいろな作家を取り上げなきゃというプレッシャーはあったりする。

重い腰を上げ、興味のない作家の短編を読む。そこで得るものもあるが、やはり気が乗っていないと疲れる。自分は元来、横に広げるより、何度も同じ作品を読み返して深掘りする方が向いている。10回以上観た映画が何本もあるし、何百回も同じ曲を聴く。このブログをはじめてから、再読がめっきり減った。一つの短編を知り尽くしたいという欲求を横に置いて、未読の作品に向かってしまっていた。

ということで、これからは自分らしく再読を増やそうと思う。見聞が広がらないという懸念もあるが、クイズ王のように広く浅く100を知るより、一つのことに100こだわる方がずっとエキサイティングだ。大事なのは知識量でなく、どれだけ熱狂できるか。ですよね?