断固 老害反対!!

断固 老害反対!!

もし老害反対のデモがあったら、私は絶対に参加すると思う。

近頃、「間違いを認めない」「偉そうに人を見下す」「短気で心に余裕がない」 そういうオジさま(以下、ジジイ)が妙に増えた気がする。

先日、中華料理店でこんなことがあった。

私は一人で店に入った。店内はかなり混んでおり、小さなテーブル席が空いていたのでそこに座った。私の前方に、70代と思われるジジイが見える。4人がけテーブルに一人で座り、スマホを触っている。混雑する店内で、そこだけがゆったりした異空間のようだ。ジジイの隣の席はぎゅうぎゅうに詰めて座る8人家族で、そのコントラストがすごい。その席に座ることに店側がOKしているのだろうから、そこは問題ではない。図々しい人間は嫌いだが、私が文句を言う筋合いの話ではない。

店内はますます混み、女性店員たちは休むことなく血眼で接客していた。

その時だった。ジジイがコップを倒してしまい、こぼれた水がテーブルをビショビショにし、椅子にもしたたり落ちていた。

ジジイは自分のスマホをさっと持ち上げただけで、まったく慌てる様子はない。拭こうとする素振りも見せない。それどころか、手の動きだけで店員を呼び寄せ、こぼれた水を指差し、拭けという仕草をしたのだ。「すみませんね、こぼしちゃって」といった言葉はない。むしろ、「接客業なんだから速やかに対応しろ」という態度に見えた。猫の手も借りたいほど忙しい女性店員は、ムッと黙ってテーブルと椅子を拭いていた。それを見て、ちゃんと拭いただろうね、という嘲笑するような表情をジジイは浮かべていた。(私にはそう見えた)

最繁時に大きなテーブルに一人で座り、自分のミスで水をこぼしたにもかかわらず、エラそーに指示して拭かせる。静かに食事をしている横の8人家族をたまに煙たそうに横目で見る。

どうしてこんな人間が誕生してしまったのだろう。長い人生経験は、徳のある人間を作らないのだろうか。高度成長期の頃とまだ同じ気分で生きているのだろうか。

もちろん、周りのことが見えていて、マナーの良いオジさまも中にはいる。でも、近頃の老害ジジイの多さは社会問題と言えるレベルかもしれない。老害をディスるサイトもかなり多い。

「時代が、あるいは社会環境が老害ジジイを生み出してしまったのだ。彼らは犠牲者なのである」などと考えたりもするが、目の前にいるとやはり穏やかな気持ちではいられない。 私の中に、人生の先輩をリスペクトする気持ちが足りないだけなのだろうか。

いつでも謙虚に、物事を客観視し、学習する気持ちを忘れずに。

グチグチと他人を咎める前に、自分がならないよう気をつけなければと思う。そんな今日この頃です。。。

「人は、なぜ他人を許せないのか?」 中野信子