フィジカルの曖昧な定義

フィジカルの曖昧な定義

注意:今回の記事はまったく読者ファーストでない戯言三昧です。

 

私事で申し訳ないが、「好きな小説は?」と問われたら「フィジカルな小説」と答える。

「好きな音楽は?」と訊かれたら「フィジカルな音楽」と答える。

「好きな映画は?」という質問には「フィジカルな映画」と答えるだろう。

意味不明でしょ。

 

physicalという英単語は「身体的な」という形容詞なので、「フィジカル」に「な」を付ける表現は厳密には間違っている。「ビッグな男になるぞ!」というのも、bigが形容詞なので文法的には間違いだ。

そんな細かいことはどうでもいいね。

 

フィジカルってどういうこと?と訊かれると答えに詰まる。

マッチョという意味で使っているわけではなく、元気とか快活というニュアンスでもない。そういった外形的、表層的なことでなくて、骨太で乾いている気質という感じだろうか。うまく説明できないので例を出して説明すると、マッドマックスの1作目はフィジカルだが、最新作の「怒りのデスロード」はフィジカルじゃない。

なんとなくわかります?

これが1作目ね。乾いていて、クドさがない。

これが最新作。なんかウェットになってしまった。

 

ボーンシリーズはフィジカルだ。余計なことを語らず、ニタニタ笑ったりもしない。アルコール依存でもないだろう。

007はフィジカルじゃない。金満的でねっとり感がある。(007ファンの人、ごめんなさい!)ショーン・コネリーの時よりはフィジカルだね。

 

『ロッキー』は見るからに肉体的ではあるが、私の中でのフィジカル度は低い。ベタベタっとして温かい。(ロッキーファンの人、ごめんなさい!)

↓は冴えない中年男の踏んだり蹴ったり映画だが乾いていて笑える。そう、フィジカルはどこか笑えるのだ。

 

都市伝説や未解決事件を扱うYouTubeはダーク&ウェットなものが多いが、例外的にNaokimanはフィジカルだ。基本的にさっぱりしている。それにしても、この動画のクオリティは凄いね。感動領域に入ってきている。

ちなみにNokiman’s Kitchenは私のお気に入りチャンネルです!

 

短編ブログなのだから作家でも説明した方がいいね。

フィジカルでない作家と言って思い浮かぶのが、ポール・オースターかな。あと、伊集院静。

フィジカルな作家は、スティーヴン・キング、レイモンド・カーヴァーかな。どっちも悲惨な話でも笑える。ハードボイルド系にもフィジカルな作家は多いかも。ヘミングウェイは性格的に陰湿な面が見えるから選考からは漏れる。

ここまで読んでくれた方はお気づきかと思うが、フィジカルの基準は恣意的で実にいい加減だ。。。

結局、何が言いたいのかわからない記事になってしまった。脳が疲れたのでよくわからないまま終わろうと思う。適当に終われるのは無料ブログの良いところだ。

冒頭で「読者ファーストでない戯言三昧」ときちんと伝えているので私は悪くない(と思いたい)。

ということで、おやすみなしゃい。