中田敦彦について思うこと。

中田敦彦について思うこと。

時事ネタを扱うのは好きではないので、物議を醸している発言については触れない。素人風情が笑いのことを事情通ぶって語る寒さには耐え難いものがあるでしょ。

中田敦彦を見ていると、岡本太郎の次の言葉を思い出す。

怖かったら怖いほど、そこに飛び込むんだ。

一見わかりやすそうだが、意外と解釈が難しく、取り扱い注意な言葉かもしれない。

わざわざ条件の悪い方へ、あるいはリスキーな方へと自ら進み行く。おそらくはそこに勝算があるわけでなく、本能的に敢えて「怖い方」を選択する。

なぜなのだろう? どうして、危険を知りつつ茨の道を選ぶのだろう?

功利を土返しして飛び込むことで自分を熱く奮い立たせることができる。未知のゾーンを拓いていく高揚感を得られる。今を生きる実感が湧き上がる。といったところだろうか。

取り扱い注意な名言と書いたが、なんでもかんでも「飛び込む」と人生は崩壊してしまう。こうした言葉に突き動かされて闇雲に攻めれば大怪我をするだろう。飛び込む生き方であっても、我慢したり、損得勘定したり、慎重に判断することは大事だ。

私も「行っちゃダメ!」という方を選ぶタイプの人間なのでなんとなくわかるが、普段は割とジクジク考える。でも、どうにも抑えきれない衝動みたいなものが勝つ時がある。その時に周囲が首を傾げるような選択をすることになる。(その性分のせいで随分と苦労した)

恐怖に飛び込むスリルには中毒性があり、やめられなくなる。この生き方を続けていると、「ここは飛び込みどころかな」という感覚が研ぎ澄まされていく。中田敦彦を見ていると、飛び込みのベテランに見える。批判の受け流し方や事後の振る舞い方にも慣れを感じる。賢いというより経験値が高いという印象。だから、大怪我しないと思う。慣れていない人が感情的になって参戦する方がずっと危ない気がする。

怖かったら怖いほど、そこに飛び込むんだ。

これって信条というより性分であって、生まれながらの天邪鬼な性格、抑えきれない反骨心を持っていない人は真似をしない方が良い生き方だと思う。

外国かぶれ女子 スタバにて

ドトールで見かけた、世界を動かす男。