長崎で思ったこと。
- 2022.05.26
- 遠藤周作

昨日から長崎に来ている。目的は、遠藤周作の『沈黙』や『女の一生』の舞台となった場所を巡ること。軍艦島や坂本龍馬やハウステンボスなどはすべてスルー。もちろん、ペンギン水族館へも行かない。(←笑うところですよ)
昨日と今日の2日間で、大浦天主堂、祈念坂、黒崎教会、出津教会、大野教会、遠藤周作文学館、沈黙の碑、枯松神社(祈りの岩)を歩いた。
あまり上手ではないが、私がiPhoneで撮った写真↓↓
幸運なことに、隠れキリシタンの子孫の方と1時間ほど話をすることができた。踏絵のことからマーチン・スコセッシのことまでネットに載っていない話をたくさん聞けた。
行く前からわかっていたことだが、私がしているのは隠れキリシタンへ思いを馳せる旅である。行く先々で想像を絶する地獄を見せられる。映画『沈黙 サイレンス』を観た方は、悪魔の拷問をイメージできると思うが、実際は映画より遥かに残酷なことが行われていた。
大袈裟に伝えるつもりもないし、2日歩いただけでわかったように語るつもりもない。自分にとって、この旅は何かのはじまりかもしれないし、逆に長崎のことを封印し、遠藤周作の小説も二度と読まなくなるかもしれない。気持ちを整理できていないので、今日はこのくらいにしておきます。
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