ジョン・レノンの言葉
- 2020.07.20
- ●雑記

利権や保身が透けて見えるニュースがあまりに多く、「またか」という感じで怒りすら湧かなくなりつつある。慣れは怖いなと思う。
そもそもが権力や地位や金のために生きてきた連中が、人が変わったように正義感で動くことなどあり得ない。何を言われようと、どれだけ叩かれようと、手にしている大きな力を放棄して茨の道へ進むわけがない。(少し想像すれば、そんなことは誰にでもわかる)
最近、ジョン・レノンのこの言葉が頭から離れない。
I think our society is run by insane people for insane objectives.
「僕らの社会は、ばかげた目的のために、あきれた人々によって動かされている」と訳されることが多いが、ニュアンスとしてはもっとどぎつい気がする。insaneは「あきれた」とか「馬鹿げた」という柔らかいトーンではなく、「精神異常な」という激しい表現かと思う。
訳し直してみると…
「俺たちの社会は、狂った連中によって、狂った目的のために動かされている」
やっぱりジョンは最高だ。オノ・ヨーコはジョンについてこう語っている。
「ジョンは今まで出会った男性の中で、最もロマンチックな人でした」
確かに「俺たちの社会は、狂った連中によって、狂った目的のために動かされている」という言葉も、少年のように好戦的でピュアで、まさにロマンチックだと思う。
今日はこれから東京駅前のビルで打ち合わせがある。道中、ジョンの曲を聴こうと思う。今の私にはジョンの声が必要だ。
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