栗山監督のこと。
- 2023.03.25
- ●雑記

WBCの決勝戦をライブで観ることができた。とても興奮したし、素直に感動した。久しぶりに野球を前のめりで観戦した。
昔のことになるが、栗山英樹氏にインタビューしたことがある。報道ステーションで野球解説者をしていた頃で、栗山氏行きつけの四谷の喫茶店で1時間ほど話をさせてもらった。テレビでは親しみやすく明るい印象だが実際はインテリで冷たい人かも…という危惧があったが、全くもってイメージ通りの謙虚な人だった。当時の私は駆け出しのライターだったので、今考えると若造相手にとても誠実に接してくれたと思う。話の中身はほとんど忘れてしまったが、「自分は話すのが得意ではない」「値札を見ないで服を買うのがストレス解消法」と話していたのが印象に残っている。撮影のポーズをいくつも注文したが、それにも嫌な顔ひとつせず対応してくれた。
いろいろなタレントやスポーツ選手を取材していると、中には裏の顔を持つ人もいる。知り合いのライターは、女性お笑いタレントSのあまりに不機嫌な態度にブチギレていた。
話を栗山監督に戻そう。
今回のWBCでは、あの優しい外見と柔らかい物腰でどうやって厳つい選手たちを牽引していくのか注目して見ていた。実際にチームをまとめるのは並大抵のことではなかったと思う。記者会見のあの疲労困憊した様子からもハードさが伝わってくる。
おそらく監督とダルビッシュ選手が深いところで理知的に通い合っていて、それを核にチーム全体にフラットな信頼関係が波及していった気がする。本当に爽やかで健やかなチームだったが、そのムードの下地を作った監督の功績は大きいと思う。WBCをきかっけに、強圧的で封建的な昭和の野球が消えて無くなることを心から願うばかりだ。
それと、もともと好きだったがさらにダルビッシュファンになった。(今年はサンディエゴ・パドレスのゲームをチェックしようかな) ちなみに2023年に6年総額1億800万ドルで契約更新したのでまだしばらくは勇姿を見れそう。
最近はアメフト一色だったけど、野球特有の一球一球の「間」の魅力も再確認できた。MLBの開幕が待ち遠しい。パドレスは3/31のロッキーズ戦で開幕。メルビン監督は、WBC参加による調整不足で「ダルビッシュの開幕投手は難しいかもね」と言ってるみたい。NHK BSさん、ダルの投げる日は放送してくださいね。
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