囲碁を始めてみた、という話。
- 2022.09.07
- ●Chess

始めてみた、という記事タイトルを付けたが、ただ初心者用の無料アプリを入れて、ざっくりルールを覚えた程度だ。アプリを入れてまだ1週間も経っていない。
面白いの?と訊かれると、正直返答に困る。「何となく打っているだけで、ピンと来ていない」のが正直なところだ。まあ、囲碁の初心者はほぼほぼそういう感想を抱くらしい。
将棋やチェスと囲碁はまったく異質のゲームと見られがちだが、それはどうなのだろう。
あくまで私見だが、将棋やチェスは法則を頭に入れて主に左脳をフル回転させて闘う感じ。でも、囲碁にも細かい法則があり、一手一手にすべて理由がある。囲碁は自由度が高くて創造的などと言われるが、盤面が広いので打つ手の選択肢が多いということで、右脳で感覚的に打っている訳ではないと思う。頻出するパターンを頭に叩き込まないと勝てないという点に於いては、将棋もチェスも囲碁もあまり変わらないと思う。
ただ、ムードはかなり違う。将棋やチェスは、相手と睨み合ってバチバチやる格闘技。(時に汚い言葉も飛び交う) 囲碁は相手のことより、お互いに土地をずっと眺めている感じ。「ぶっ殺してやる!」という張り詰めた空気でなく、穏やかに淡々とゲームが進む。負けても「ふざけるな、このヤロー!」と熱くなる感じはない。(なる人もいるのかもしれないが)
野球とサッカーの違いというより、格闘技とゴルフの違いといった方が近いかな。あまり例えに自信はないが。
さきほど、久しぶりにオンラインチェスを指してみたが、やはり格闘感があって激しい。古巣に帰ってきた安心感もあるが、良い意味でも悪い意味でも性分的に自分にはチェスがフィットしている気はする。インターナショナルな雰囲気も好きだ。
もうしばらく、囲碁に関わってみようと思う。時間が経つと気持ちも変わってくるかもしれないし。とりあえず、囲碁歴数日の率直な声でした。
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