大統領選を見ていて思うこと

大統領選を見ていて思うこと

大統領選のニュースに釘付けになっている。有り難いことに、NBCやABCの報道番組などをYoutubeでリアルタイムに観られるため、臨場感をもってアメリカの今を追いかけることができている。録画しておいたNHKの特番も投票日前日までにひと通りチェックした。

二人の候補の人柄や過去に演じた失態にも詳しくなった。政策の違いや日本の国益への影響もそれなりに見えてきた。

この記事を書いている時点ではまだ選挙の結果は出ていない。トランプ側が投票の不正を主張しているので、泥沼に嵌まり込みそうな流れになってきている。

このブログで、政治の話をするつもりはない。

一連の報道から私が強く感じたのは、アメリカ人たちの消耗ぶりだ。とにかく表情が暗い。だれもが疲れていて覇気がない。笑顔がない。閉塞感が伝わってきて、なんか気の毒になってしまう。トランプという劇薬の後遺症なのかもしれないが、負の連鎖を断ち切れず疲弊し切っているように見える。憧れの国は何処へ、という感じだ。

私は中学生の頃、夏休みの宿題で「ルイジアナ・ママを誰も知らないースナップ的アメリカ論」というルポの読書感想文を書いた。アメリカに恋い焦がれていた時期なので、一つ一つのエピソードに夢中になった。大人になったら自分の意思でアメリカに行けると思うだけで、胸が踊って眠れないほどだった。少しでもアメリカを感じたくて、チケットを買ってアメフトの試合を観に行くような子供だった。(ルールもよくわかってなかったのに) 夜更かしをしてテレビで観た「刑事コジャック」のことは、思い出すだけで胸が締めつけられる。森山周一郎の吹き替えがほんと良かった。

 

 

成人して私は何度かアメリカへ行き、良いことばかりでなく、いくつもの嫌な思いをした。それでも「個」が強いこの国を嫌いにはなれなかった。逆に日本人の「おもてなし」のマインドは、いつまで経っても好きになれずにいる。へりくだった態度がなんとなく気味悪く思えるのだ。

ん? 何の話をしているのかわからなくなってきた。トランプとバイデンはどこへ行った?(寄り道が多過ぎて、元の道に戻れなくなるパターン)

とにかく、右とか左とか政治的信条の話をしているのではないのでそのへんは誤解なく。愛国心とかそういう類の話でもなく、ただ個人的にエネルギッシュでわかりやすい奴が好きというだけの話だ。

アメリカさん、元気になるには体を動かすといいですよ。心を作るのはフィジカルですから。ITもいいけど、フィジカルじゃないから。やっぱり体を動かして汗をかかないとね。

「ごく短い物語」 アーネスト・ヘミングウェイ

「無趣味のすすめ」 村上龍