『オードリーのNFL倶楽部 若林のアメフト熱視線』 Number Books

『オードリーのNFL倶楽部 若林のアメフト熱視線』 Number Books

高校時代、アメフト部に所属していたオードリーの二人が、経験をベースにアメフトの基礎やNFLの魅力を紹介している。
ちなみに若林氏はオフェンスのランニングバック、春日氏はがっしりしているのでデフェンスエンドだったそう。
『オードリーのNFL倶楽部 若林のアメフト熱視線』を一気読みしたが、NFL入門書でありながら、経験者らしいエピソードや深掘りもあって楽しめた。

目次の一部を紹介するとこんな感じ。

以前はNHK BSでNFLのゲームを放送していたが、今はレギュラーシーズンはもとより、プレイオフやスーパーボウルの放送まですべてなくなってしまった。日本国内でアメフト関連のTV番組は「オードリーのNFL倶楽部」のみで、最後の砦という感じだ。

それにしても、どうしてアメフトはこれほどまで日本で普及しないのだろう。チェスが日本で広まらない理由はわかる。将棋の人気が高いためだ。アメフトの場合、プロ野球やJリーグとバッティングするような競技には思えないだけに不思議だ。
ルールが難しいからだろうか?いや、野球に比べたら遥かに簡単だと思う。知っている選手がいないから?観ていれば自然と知識は増えると思うのだが。
いろいろと理屈を捏ねて低人気の要因を挙げることはできるが、要は一度も積極的に観たことがない人が多いのだろう。身も蓋もないことを言わせてもらなら、日本でアメフト人気が出ようと出まいとどっちでもいい。試合はDAZNで観れるし、ハイライトはNFLの公式チャンネルにすぐアップされるので、BSで放送が復活しなくても特に問題はない。

『オードリーのNFL倶楽部 若林のアメフト熱視線』はアメフトの専門書ではなく、タレント本という括りかもしれないが、私は充分に楽しめた。オードリーの、捲し立てない和やかな雰囲気がもともと好きだし、ラジオも面白い。この本の中で若林氏がアメフトから学んだことを書いている一節があり、それが心の残ったので最後に紹介して締めようと思う。

少しカッコつけた言い方をさせてもらえば、アメフトをやっていたことで「頭を使えばどんな状況でも必ず打開策があるんだ」という考え方をするようになりましたね。