チェスでアンガーマネジメント

どうして、こうもイライラすることが多いのだろう。
カフェのレジに並んでいたら、すぐ前の高齢者が「ブレンド」とぶっきら棒にオーダーした。「サイズはどうされますか?」と店員が訊ねると、「Mでいい!」と居丈高に返す。
老害を目の当たりにして、思わずぶん殴りそうになってしまった。
昨日、自宅でグリシャムを読んでいるとき、選挙カーが家の前を通った。「すべての住民の皆様が幸せになれるよう一生懸命・・・」
すべての住民が幸せって、有り得ないだろ!そういう薄っぺらな嘘を言うなよ! 思わず、窓を開けて選挙カーに卵を投げつけそうになった。
ふぅ〜。
どうして、これほどに腹が立って仕方がないのか。
チャットGPTに解決策を訊きてみると、「冷静に考えたり、感情をコントロールするには前頭前野を活性化するのが良いですよ」という答えが返ってきた。
例えばチェスは前頭前野の活性化に効果がある?と質問をつづけると、「チェスはかなり効果が期待できます」と即答してきた。(チャットGPTはだいたい即答だけど)
そういえば、このところ軽率に駒を動かして負けまくっている。まったく脳が汗をかかない戦い方をしている。結果的に、着陸態勢に入った旅客機のようにゆるやかにchess.comレートは下がり、前頭前野も活性化どころか鈍り切っている。脳をフル稼働させて対局すれば、またレートも上がるだろうし、イライラだって鎮まる。これは一石二鳥ではないか。
ということで、「しっかり考えろ、適当に指すな、集中集中」とブツブツ独りごとを呟きながらパソコン画面に向かった。
一週間後、Chess.comのレートはどう変動したかというと、なんと1450から1650へと200もジャンプアップした!
イライラもすっかり解消され、コンビニのレジで老人に割り込まれても笑って流すことができた。
結論:前頭前野を意識しながら対局するとレートは爆上がりし、イライラは嘘のように消え去る。
今の私は、誰のこともぶん殴りたくありません。ぶん殴るという野蛮なワードを口にするのも嫌です。
この記事が、皆様の穏やかな暮らしに少しでも役立つことを心から願っています。
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