「ハーレム・ノクターン」 ロバート・B・パーカー
- 2019.10.05
- ハードボイルド
ハードボイルド小説を読むとき、旧友に会っているようでほっとする。子どもの頃に夢中になった「ロビンソン・クルーソー」や「海底2万マイル」をのぞけば、私の読書歴はレイモンド・チャンドラーにはじまる。御守り […]
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いやぁ、素晴らしい。娯楽性を求められる雑誌向けに書かれた短編と思われるが、その枠の中でここまでできるのは凄い。ムードも私の好みにピッタリで、最高に良かった。 「ハロー、レッド」は、ヴォネガットが残した […]
今回はガチの日本人作家である横山秀夫の「赤い手帳」を取り上げる。何が「海外 短編小説 解題」だよと言われそうだが、いろいろな文体を食したくなる気持ちをどうかご理解いただきたい。サリンジャーの後に横山秀 […]
過酷なアラスカの寒さとの闘いを描いた、死が剥き出しの短編だ。指の感覚が失われていく描写などにかなりリアリティがあり、読書中に重苦しい絶望感を何度も味わった。日本の冬なんて大したことない、読み終わった後 […]
「調子はどうだい、ジャック?」おれは訊いた。 「こんどやるウォルコットってやつ、見たことあるか?」 「ジムでならな」 「そうか」ジャックは言った。「あの若造が相手じゃ、よっぽど運に恵まれねえとヤバそう […]
「ファイター」の原題はThe Fighterではなくて、The Battlerだ。どちらも戦う人のことだが、ニュアンス的にどう違うのか。私の英語力では正確なことは言えないが、ファイトは喧嘩、バトルは闘 […]
村上春樹の新作短編「石のまくらに」を読み終えた後、無性にブルース・スプリングスティーンの「レスラー」が聴きたくなった。いろいろ歌詞の和訳をネットで探したが、ピタリと来るものが見つからなかったので、拙い […]
ジャック・ニコルソン主演の映画を思い浮かべる方が多いと思うが、実はこの「郵便配達は二度ベルを鳴らす」、アメリカ文学を代表する名作という評価を海外では得ている。(日本ではミステリーや推理小説のイメージが […]
このブログで取り上げてきた他の作品とは毛色が異なるが、今回は警察小説で知られる横山秀夫について書きたい。ミランダ・ジュライ、村上春樹の後に横山秀夫というのは、守備範囲が広いと我ながら思ったりする。 今 […]
面白かった。久しぶりにチャンドラーの小説を純粋に愉しむことができた。深めの時間に読みはじめたので、静かに物語の中へ入っていくことができ、潤いのある読書となった。 「トラブル・イズ・マイ・ビジネス」(原 […]