ヘミングウェイ 名言(原文に忠実に再翻訳しました)

チェス オープニングの定跡選び、の話

チェス オープニングの定跡選び、の話

チェスには序盤の定跡がいくつもある。それらにはルイ・ロペスとかシシリアン・ディフェンスとかスコッチ・ゲームとか、ドラマのタイトルにもなったクイーンズ・ギャンビットとか、洒落た名前が与えられている。ロンドン・システム、フレンチ・ディフェンス、スカンジナビアン・ディフェンスなど、国際的な薫り漂うネーミングも多い。

ルールを覚えた後、多くのビギナープレーヤーが「どのオープニングを指せばいいの?」と迷うことになる。(まあ、まったく迷わない人もいるだろうけど)

ビギナーだけでなく、中級者であっても、自身のスタイルを固めていく上でオープニングの定跡選びは悩ましい問題であったりする。(悩ましくないという潔い人もいると思うが)

もちろん、定跡を覚えなくとも対局はできる。

「形式に縛られるのは嫌い」という人もいるだろうし、「決められた手順をトレースするなんて退屈」と考える人もいるだろう。

一つ言えるのは、序盤には膨大な研究の蓄積があり、それらを予備知識として頭に入れておくとかなり効率的に戦える。安定も得られる。もし定跡を何も知らなければ、初手から頭脳をフル回転させなければならず、中終盤を迎えたときには残り時間もエネルギーも足りなくなってしまうだろう。

 

19世紀のオーストリアのチェスプレーヤーの有名な言葉がある。

「序盤は本のように、中盤は奇術師のように、終盤は機械のように指しなさい」

Play the opening like a book, the middle game like a magician, and the endgame like a machine.

序盤定跡には既に確立されたものがあるので、それに忠実に従った方が良い結果が出るということだ。

 

では、数あるオープニングの定跡からどれを選択すれば良いのか?

絶対コレがおすすめ!と断言したいところだが、そう簡単な話ではない。洋服と同じで、着る人によって似合う似合わないがあり、好みも分かれる。

とにかく攻めることが大好きな人もいる。せっかちで待つのが苦手な人もいる。逆に忍耐強くて手堅い人もいる。王道を行きたい人がいれば、他人と同じことをしたくない人もいる。つまり、一人ひとりの性格や求めるものによって選ぶべき定跡は変わってくる。

女性が結婚相手を選ぶ場合と似ている。

「退屈な男だけど高収入」

「魅力的だけどヤンチャ」

「馬鹿だけどイケメン」

「ダメ男だけど優しい」

「貧乏だけど夢がある」

「醜男だけど落ち着く」

あなたなら、どの人を選ぶだろうか?

あれ、このくだりは要らなかったかな。例えとしても、あまりピンとこないし。。。

 

とにかく勝敗にこだわるのであれば、あえてマイナーな定跡を選ぶという選択肢もある。見慣れない手を指すことで相手を戸惑わすことができる。知識と研究の深さで勝つ可能性も高くなる。ただし、マイナーな定跡にはマイナーな理由がある。弱点が多かったり、勉強しようにも情報が少なかったり。それと、ある程度レートが上がってくると、奇を衒って勝てるほど甘くはない。

メジャーな定跡を選んでおけば教材は見つけやすい。YouTube上で解説動画がいくらでも見つかる。マイナス面としては、他の人も勉強しているので、ちょっとやそっとじゃ優位に立つことはできない。

複数の定跡を勉強して、その時々の気分で指し分けられたら楽しいのでは?と考える方もいるかと思う。そりゃ楽しいだろうが、相当の時間をチェスに割く覚悟が要る。受験生のように必死でオープニングの勉強に勤しむことができるだろうか。報酬も罰則もない中で、根気強く学び続けることはなかなか難しい。

ここまで書いてきて改めて思う、定跡選びは実に悩ましい。

相対的ではなく、絶対的な理由があれば迷いなどすぐ消え去るだろう。

例えば、カスパロフから突然電話がかかってきて、「イタリアン・ゲームを指すべきだよ、アグレッシブな君によく似合うから」と言われるとか。バーで飲んでいたらタリが隣に座って「相手が初手d4ならキングス・インディアン・ディフェンスを指しなさい。引き分けなど狙わず、大いに闘いを楽しむといい」と語り掛けてくれたら、迷いなど吹っ飛ぶだろう。

何を書いているのかわからなくなってきた。急に文章からロジカルさが失われた・・・。

オープニングの話はまた記事にしようと思う。長くなってきたので今日はここらでやめておこう。妄想による脱線が止まりそうにないので。。。