「Hello Sunshine」 ブルース・スプリングスティーン

「Hello Sunshine」 ブルース・スプリングスティーン

今回は小説ではなくて、ブルース・スプリングスティーンのニュー・アルバム『ウェスタン・スターズ』(2019年6月14日リリース)の話。
Born in the USAからご無沙汰している人も、スプリングなんとかって誰?という人も、新曲「Hello Sunshine」をちょっと聴いてみてほしい。

 

 

深くて、優しくて、心地好いでしょ。

本人が「宝石箱のような」と形容しているように、ロマンチックでムーディな印象を受ける。スプリングスティーンは、確か今年9月で70歳。(ちなみに村上春樹氏、矢沢永吉氏は同い年) この穏やかさは年齢から来るものなのだろうか。キャリアとしては上り詰め、子育ても無事に終えた。ボリュームのある自伝を書き上げ、これまでの人生を総括できたことも影響しているのかもしれない。人生100年と言われる時代、まだまだ隠居する歳ではないが、そこはかとなく余生感が漂う。

このニュー・アルバムは、60年代末から70年代初めの南カリフォルニアで流行ったポップ・レコードにインスパイアされている。ブルースがアラサーの頃のサウンドである。グレン・キャンベル、ジミー・ウェッブ、バート・バカラックといったアーティストたちからインスピレーションを受けており、ファースト・シングル「Hello Sunshine」は「Wichita Lineman」や「Everybody’s Talkin’」などに触発されているらしい。

 

『トンネル・オブ・ラヴ』や『デビルズ・アンド・ダスト』に近いものがあるという声も聞くが、「Hello Sunshine」を聴いた限りでは似ていない。この2枚のアルバムは、私生活やアメリカ社会が抱える深刻な問題を扱った作品なだけに、そもそもトーンがまるで違う。

歌詞はまどろむように詩情豊かで、私の英語力ではとても訳せそうにない。あえて言えわせてもらうが、翻訳家の訳は味わいが消えてしまったり、クオリティが劣化したりすることが多いの、できれば作家などアーティストに訳してもらいたい。ていうか、翻訳など必要としない語学力を身につければいい話なのだが。。。最近は次男に教えるために、中学英語の勉強を日課にしている。現在完了形に四苦八苦しているレベルなので、won’t you stay?をピタッとした日本語に置き換える自信はない。

Had enough of heartbreak and pain
I had a little sweet spot for the rain
For the rain and skies of grey
Hello sunshine, won’t you stay?

You know I always liked my walking shoes
But you can get a little too fond of the blues
You walk too far, you walk away
Hello sunshine, won’t you stay?

You know I always loved a lonely town
Those empty streets, no one around
You fall in love with lonely, you end up that way
Hello sunshine, won’t you stay?

You know I always liked that empty road
No place to be and miles to go
But miles to go is miles away
Hello sunshine, won’t you stay?

And miles to go is miles away
Hello sunshine, won’t you stay?
Hello sunshine, won’t you stay?
Hello sunshine

以下は、アルバムの収録曲リスト。

1. Hitch Hikin’ /ヒッチ・ハイキン
2. The Wayfarer/ザ・ウェイフェアラー
3. Tucson Train/ツーソン・トレイン
4. Western Stars/ウェスタン・スターズ
5. Sleepy Joe’s Cafe/スリーピー・ジョーズ・カフェ
6. Drive Fast (The Stuntman) /ドライヴ・ファスト(ザ・スタントマン)
7. Chasin’ Wild Horses/チェイシン・ワイルド・ホーセズ
8. Sundown/サンダウン
9. Somewhere North of Nashville / サムウェア・ノース・オブ・ナッシュヴィル
10. Stones/ストーンズ
11. There Goes My Miracle/ゼア・ゴーズ・マイ・ミラクル
12. Hello Sunshine/ハロー・サンシャイン
13. Moonlight Motel/ムーンライト・モーテル

シネマチックなタイトルが多くて、なんだかとても豊かな感じ。英語の勉強にも気合が入りそうだ。

英語で思い出したが、私がブルース・スプリングスティーンのホームタウンであるニュージャージーへ行ったときのこと、売店でパンを買ってスターバックス風のカフェに入った。そしたら店員が、それはうちのパンだから、その分の金も払えと言ってきた。

「いや、これは、あの、さっき別の店で、えーと、あの、ここのパンではなくて、あっち方の店の・・・」

店員は冷たい感じだし、私の後ろには何人も並んでいるし、プレッシャーでしどろもどろになってしましったことを思い出した。

英語、がんばろう。