あおり運転の心理

あおり運転の心理

先日、免許の更新へ行ってきた。5年間無事故・無違反ということでゴールド免許を取得できた。講習時間も30分とかなり短く、あっという間に終わった。私は後ろの方の席に座っていたのだが、講習を受けている人たちの聞く姿勢が正しい。居眠りや貧乏ゆすりをする人はまったくおらず、そわそわしている様子もない。私も含めて(笑)。

気になったのは、講義の中で強調されていたあおり運転の話。あおり運転とは、前を走るクルマに対し「オラオラ!」と車間距離を詰めるなど危険行為をすることだ。高速事故の報道が記憶に新しいが、道路交通法違反だけでなく、危険運転致死罪や暴行罪などを適用して罰則を厳しくしたそうだ。

これは私の意見だが、あおり運転はクレーマーの心理と近い気がする。「前のクルマがノロノロ走っていて邪魔だったから」「運転が下手すぎて危なかったから」「急に車線変更して前に入ってきたから」など、はじめに煽り行為のきっかけとなる要因がある。クレーマーも同じだ。「店の接客態度があまりに悪かったから」「注文したものがいつまで経っても出てこないから」など怒る動機がはじめにある。理由もなく闇雲に騒いでいるのではなく、理由があるのだ。そのせいで「怒って当然、文句を言う権利がある」と自己正当化でき、日頃のいろいろな鬱憤などがそこに乗っかり、ストッパーが効かない状態になってしまうのではないだろうか。

2016年の調査では、50%の人が後ろのクルマにあおられた経験があるという結果が出ている。裏を返せば、それだけ多くの人が暴行罪に当たる行為をしてきたと言える。加害者になる可能性は多くの人にあるのだと思う。

欧米でも「ロードレイジ」「アグレッシブドライビング」と呼ばれる危険運転は問題視されてきたが、有効な解決策はまだ見つかってないという。

九州大学大学院教授の話がとても興味深かったのでリンクを貼っておく。

「他人に対して攻撃的になりやすいタイプの人たちがいる。こういった人たちは、他人からの敵意を過度に感じやすい」という分析にドキッとさせられた。偶然の出来事を自分への悪意と思い込む「敵意帰属バイアス」というものがかかるらしい。・・・なるほど。

普段は温厚な人がハンドルを握ると豹変する心理についての分析もある。加害者にならないために一読をおすすめしたい。

ハンドルを握れば人格が変わる「あおり運転」の謎