「エズミに捧ぐ」 J.D.サリンジャー
相変わらず、子どもを描くのが巧い。エズミと弟がとてもチャーミングだ。 それと、予想通り難解だった。メタというのか入れ子というのかよくわからないが複雑な構成だし、時間軸も前後したりする。途中で一人称から […]
相変わらず、子どもを描くのが巧い。エズミと弟がとてもチャーミングだ。 それと、予想通り難解だった。メタというのか入れ子というのかよくわからないが複雑な構成だし、時間軸も前後したりする。途中で一人称から […]
ジニーという若い女性に寄った三人称単視点で書かれた短編だ。 いやぁ、それにしても文章がお上手だこと。サリンジャーに対して上手とかいうのもアレだが、のっけからグイグイ引き込まれ、あっという間に読み終えて […]
いやぁ、メタファーが多い。勝手にそう思っているだけかもしれないが、サリンジャーなのだから、周到に計算された比喩が練り込まれた精巧な短編に違いない。しかも、物語の中に物語が入れ子になっており、構造的にも […]
はじめにお伝えしておくが、今回はいつにも増してまとまりのない記事になるので含みおきいただきたい。(言い訳から入ると気が楽になる) 取り上げる短編はサリンジャーの「テディ」。今更言うのも気恥ずかしいが、 […]
原題はUncle Wiggly in Conneticut。短編集「ナイン・ストーリーズ」に収められた短編だ。なんと1949年に映画(邦題「愚かなり我が心」)になっている。 自作の映像化を嫌うイメージ […]
「バナナフィッシュにうってつけの日」や「バナナ魚日和」などの邦題で知られる短編A Perfect Day for Bananafishは、1948年の「ザ・ニューヨーカー」誌に掲載された、サリンジャー […]
「小舟のほとりで」(原題:Down at the Dinghy)は1949年に「ハーパーズ」4月号に掲載された短編で、数年して短編集「ナイン・ストーリーズ」に収められた。70年近く前の作品とは思えない […]