「色彩を持たない多崎つくると、彼の巡礼の年」 村上春樹
36歳の多崎つくるが、「絶縁の理由」を解き明かすため、名古屋やフィンランドへ学生時代の友人たちを訪ねる、というちょっと探偵小説的な愉しみ方のできる魅力的な作品だ。とてもfluidで読みやすい。 謎はそ […]
36歳の多崎つくるが、「絶縁の理由」を解き明かすため、名古屋やフィンランドへ学生時代の友人たちを訪ねる、というちょっと探偵小説的な愉しみ方のできる魅力的な作品だ。とてもfluidで読みやすい。 謎はそ […]
「海外の読者は村上春樹をどう見ているのか」?とか「アメリカでの人気の理由は?」とか「ドイツではどう読まれているのか?」とか「中国人はなぜ春樹に熱狂するのか?」といった見出しをたまに見かけるが、国ごとに […]
主人公がベストワンに挙げたルビンシュテインの「謝肉祭」を聴きながら、この短編を読んだ。(この演奏で合っているのかわからないけれど…) うーん、どうだろう。引き込まれて一気に […]
「ヤクルトスワローズ詩集」は、新作短編集「一人称単数」に収められているエッセイ(短編とは思えない)で、初出は2019年の「文學界」。1982年に村上春樹が自費出版で500部刷った幻の「ヤクルトスワロー […]
はじめにお伝えしておくが、独断と偏見のランキングであって、誰もが楽しめるオススメ作品の紹介ではない。(エラそーに断言) 個人的な思い入れが反映されているため、癖は強いが、世に溢れている熱のないランキン […]
これ以上ないくらい素晴らしい短編だと思う。プロットもセリフもエンディングもすべて完璧で、心から魅了された。(一度も本から目を離すことすらできなった) 私にとっては著者の最高傑作であり、短編小説の一つの […]
タイトルが、正直言って私の好みに合わない。。。 「4月のある晴れた朝に100パーセントの女の子に出会うことについて」は、長編「1Q84」のベースになった短編で、著者本人によると、山手線の車中で見かけた […]
生真面目で学問を愛し、京都大学大学院で学び、俳句を生涯の趣味とし、多くの生徒たちから慕われる教師であった父。一緒に猫を捨てに行った少年時代の思い出、語ろうとしなかった戦場での体験、ひとり息子への秘かな […]
雑誌ポパイに連載されていたエッセイを一冊にまとめた「村上T 僕の愛したTシャツたち」が売れているようだ。(Amazonベストセラー1位 – カテゴリ サブカルチャー一般の本) Tシャツをめ […]
今更説明するまでもないが、「中国行きのスロウ・ボート」 は村上春樹の初短編である。(処女作という表現は、性差別用語と思ったので初短編とした) 今回、私が読んだのは大幅に加筆修正されたものかもしれない。 […]